熊野精工4つの強み

2 自社設計製作のモールド金型・プレス金型

金型設計力と型加工技術

試作金型の段階から量産時に想定される不具合を最小限に抑える金型構造を検討し、これまでに培った設計力と型加工技術で完成度の高いモールド金型、および、インサート金具のためのプレス金型を設計・製作・組立します。

試作簡易型と試作品

ゲート位置、樹脂の射出圧力や充填時間、金型の温調などの成形条件出しのため、樹脂流動解析などの事前検証を実施。お客様の要求仕様や図面要件、製品形状まで総合的に検討し、金型構造を決定します。また、成形条件は、樹脂の流動性、ガスの発生位置や発生量、収縮率などの過去の立上げデータや生産履歴から得られた樹脂特性も考慮し設定しています。
お客様の評価や開発ステップに合わせて、試作簡易型から”成形品”を製作します。

試作品評価

試作品の寸法確認にはじまり、樹脂材料・製品形状によって現れるバリ・ガス焼け・ヒケ・ショート・ガラス配向などの外観不良やボイドなどの内部欠陥を検証。
また、お客様の仕様変更に伴う金型改修や条件変更を行う際は、自社工場でトライ成形が可能なため、新仕様をいち早く”成形品”に反映。製品の改善状況をフィードバックできます。
お客様の組立工程の自動化が進むにつれ、部品単品の要求精度も高くなるなか、量産図・量産金型前の懸念事項の洗い出しと試作評価を十分行います。

金型技術部の保有する検査機器

キーエンス製の3Dスキャナでは、試作段階の”成形品”とCADデータとを画像で比較し、図面とのズレや差分などを確認します。その他、三次元測定機や測定顕微鏡なども保有。測定顕微鏡に関しては、即時確認用として金型製造の現場にも設置しています。

自社設計製作の検査治具・治工具

製造現場で使用するプレス部品の検査治具、治工具を自社で設計・製作しています。
工程内でインサート金具が良品であることを確認するとともに、変形などの不具合の予兆などをいち早く発見し、対応します。

金型カルテ・定期メンテナンス

モールド金型、プレス金型の設計・製作履歴、またショット数に対するメンテ頻度の取決めに従って実施したメンテナンスや修理内容を“金型カルテ”として管理。モールド金型とプレス金型の双方を熟知した技術者が、日々の品質を維持しています。万一の時には、過去の経過や変化を遡って、“金型カルテ”を確認します。

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